2016年10月12日
仕事への向き合い方
ライフスタイルが多様な時代
21世紀以降の現代社会はライフスタイルが多様化している時代と言え、そのことは夫婦関係のあり方にも表れています。一昔前であれば男女が結婚すれば男性が外に働きに行って収入を稼ぎ、女性は家庭の中で家事や子育てを行うというのが一般的な家族の形でした。しかし、現代はそれが必ずしも一般的というわけではなく、そのようなスタイルを貫く家庭もあれば、男女共働きという場合もありますし、逆に女性が外で稼いで男性が専業主夫として家庭を守っているという場合もあります。
このような変化は男女雇用機会均等法が施行され女性の社会進出が進んだことや、90年代の終わり以降平均所得が減少し続けているために男女片側だけの収入、いわゆる一馬力では家計を維持できない場合が増えたことなどに要因があると言えるでしょう。
家事と収入のバランス
このようにライフスタイルや家族の形が多様化し、これといった正解が存在しない現代社会では夫婦のあり方を個別に考えていかなければなりません。そしてその際に特に重視するべき論点の1つが家事と収入のバランスです。どの家庭であっても食事をどうするかや掃除をどうするか、また育児をどうするかなどの問題は解決しなければなりませんし、当然日々の生活の糧も得ていかなければなりません。
やりがいを求める気持ち
また他に大事になってくるのは、男女ともに仕事や生活に関するやりがいというものをどう充足させていくのかという視点です。これまで仕事に熱中していてやりがいを感じてきた方が、急に家庭の中に収まって専業主夫や専業主婦を行おうとしてもこれまでの自分とのギャップに戸惑ってしまうでしょう。やりがいの喪失によるアイデンティティークライシスに陥ってしまうかもしれません。しかしその逆に仕事にやりがいを見出すことができないけれども、自分の配偶者や子どものために尽くすことに大きな喜びとやりがいを感じるという方もいます。そのため正解というものがあるわけではないのですが、自分たちがどのような人間なのかをまず理解することが大切です。
先輩に相談を
自分たちの夫婦生活や家庭のあり方をどのようにしていったら良いのかは、上記のように正解がないため難しい問題ですが、先輩夫婦の姿を参考にするのは良い方法と言えるでしょう。何組かの先輩夫婦の話を聞いたりその生活をのぞかせてもらったりする中で、これは自分たちの価値観や感性に合っていてお手本にしたいという人たちも出てくるでしょうし、逆にこれは参考にしたくないという人たちも出てくるので得られるものが大きいです。
自分の条件に合った仕事を探すなら
転勤族の夫を持つ妻が外で働こうとした場合、どうしても転職が多くなるためそのことに対応するための工夫が必要になります。例えば、雇用形態では正社員にこだわらないようにしたり、何か資格を取得して手に職をつけるなどの方法があります。